速い思考、遅い思考

速い思考、遅い思考

いきなりですがこの写真をみてどう感じましたか?

こんにちは、フジサキです。
いきなりこの写真をお見せしたのにも理由がありまして、人間には速い思考遅い思考があるようなのです!
この写真を見た時に髪を2つに結っている、2つかわいい女性だなと思うのと同じタイミングで怒っているなとも思ったはずです。
この思考を速い思考と言います、この写真の例はほんの一例にはなります。

▼速い思考の他の例
・2つのものでどちらが遠くにあるか見る 。
・突然の音の方角を感知する。
・怖い写真を見て顔をゆがめる。
・2+2の答えを出す。
・簡単な文章を読む。
・「几帳面で静かで細かい人」は職人系や物作りをする職業が向いていると思う(バイアス)

例を出したところで、
次の数字を見たらどうでしょう?

37×19

さあ、答えはなんでしょう?
この数字を見ただけで計算をしろと言われても紙とペンが無いと答えるのは困難で、答えはすぐには出ないと思うのですが(頭の回転が速いとすぐにでるのかな?自分は出ない)、だいたいこのくらいだな!というのはわかると思います。
答えが1781でも42でも無いともわかると思います。
ですが721と言われると当たっているような気もしなくもないと思うはずです!
(紙とペンがあれば計算してみてください)

掛け算の問題の方に戻すのですが、記憶から呼び起こして学校の時に教わった筆算を使って説いた人もいると思います。
問題を覚える、記憶から筆算のやりかたをひっぱり出してくる、答えを出す。
この一連の流れで使ったものが遅い思考と呼ぶそうです。
この思考を遅い思考といいます。

▼遅い思考の他の例
・人が大勢いる中で特定の人の声を耳を澄ませて聞く。
・歩くペースをいつもより速いペースに保つ。
・自分の電話番号を誰かに教える
・2つのテレビでどちらを購入するべきか比較し検討する。
・会議中に出た意見が正しいのかどうか確認する。
・この人は本当に「几帳面で静かで細かい人」なのか疑ってみる。
・聞いたことのある音楽を聞いて何の音か記憶を辿る

心理学会では速い思考をシステム1、遅い思考をシステム2と言うそうです。

このブログでは詳しく解説できないので気になった方は本を読んでほしいのですが、人間にはこの2つの思考が存在するようです!

▼速い思考
自動的に速く動き、努力はまったくいらないかあってもわずか。
自分のほうでコントロールしている感覚はない。

▼遅い思考
複雑な計算などで頭を使わないとできない難しい作業に使う。
良く怠ける思考で意識しないと使わない

遅い思考が怠け者と書いたのがわかる問題がありますので是非やってみてください。
直感で答えてください。

▼問題
バットとボールを合わせて1100円です。
バットはボールより100円高いです。
ではボールはいくらでしょうか?







やってみた人の頭の中には100円と閃いた人が多くいたと思います!
この答えは不正解です。
もしボールが100円でしたら、100円高いバットは1100円で1200円になってしまうのです!正解は50円です。
速い思考だけで計算してしまうと答えが100円となってしまいます。
ですが、疑って問題を見て遅い思考を使って解くと正解の50円が出てくるという面白い問題でした。

「絶対に100円だ!」と思ってしまった人は日頃遅い思考しか使っておらず、人を見た目で決めたりしてバイアスがかかりやすい人なのかもしれないですよ?
自分も日頃から良く考えてから答えを出したり、人を見た目で判断しないようにしたりで遅い思考を鍛えていきたいと思います。

では、またー。

▼引用元の本
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)