心理学について「カチッ・サー」

心理学について「カチッ・サー」

こんにちは、フジサキです。

今回は七面鳥の話から始めます。

 

七面鳥の母鳥はとても良い母親です。

優しくて、用心深く、雛を守っています。

寒い時は自分の翼の下に潜り込ませ、体が汚れていればキレイにしてあげ勝手にどこかに出かけようとすれば翼で抱き寄せ守ります。

めっちゃやさしいですね!

ですが、少し奇妙な点があるのです。

このような世話のほとんどがすべて、あるひとつのきっかけで始まるのです。

それは「ピーピー」という鳴き声です。

他の雛の特徴で羽の外見や感触などでは反応を見せないようです。

「ピーピー」と鳴けば面倒を見ますが、「ピーピー」と鳴かなければ無視をし、最悪殺してしまうこともあるようです!!(えっ)

 

偉い学者さんがある実験をしたようです。

七面鳥の天敵であるイタチの剥製を作り、七面鳥の母親と雛のいる巣に落としたそうです。

そしたら、イタチの剥製めがけて鋭い鳴き声で引っ掻き突っついたそうです。

その後、イタチの剥製に仕込んでいたテープレコーダーから雛鳥の「ピーピー」という音を流しました。

すると!イタチの剥製への攻撃をやめ、それだけではなくイタチの剥製を翼で抱き込んだようなのです!!(えっ)

雛鳥の声がするテープを止めるとまた攻撃を再開しました。(えっ)

 

これは固定的動作パターンというもので、何かの現象が起こった時(カチッ)に、それに反応をして何かを起こす(サー)というものだそうです。

これは人間でも起こるようです。

 

ある心理学者が行った実験があります。

コピー機の前にいる人に

「すみません、3枚だけなのですが先にコピーを取らせて頂けませんか? 急いでいるので

こうお願いすると94%の人が譲ってくれたそうです。

次に

「すみません、3枚だけなのですが先にコピーを取らせて頂けませんか?」

とお願いした場合は60%程だったようです。

 

この実験でわかったのは「ので」で始まるものが効果をでるようなのです!

また違う言葉で

「すみません、3枚だけなのですが先にコピーを取らせて頂けませんか? コピーをとらなければならないので」

でやった結果は93%と「急いでいるので」の時と変わりません!

理由らしい理由でなくても結果は同じだったようです。

すごいですね。

 

なので

「ので」を使いお願い上手になりましょう!w

ただし使いすぎないように!w

 

今回は影響力の武器という書籍から抜粋しました。

 

ではでは、また!