金のライオン、銀のライオン
こんにちは、
この土日に箱根に行ってきましたが、年々箱根と温泉のことが好きになっていき歳を感じるフジサキです。
今回はFacebookで繋がっている知人が紹介していた本で気になった「二番目の悪者」という絵本について紹介します。
※かなりネタバレします。
ある昔、金色に輝いたとても綺麗なたてがみを持ったライオンが自分のたてがみの綺麗さが一番でそれを持って生まれた自分は天に選ばれし者だと思うようになりました。
そして、ある時に次の王様を決めるという事になり、もちろん自分が王にふさわしいと立候補しました、他には誰もふさわしいものはいないのだと思っていました。
だが、そんな時に噂で「街外れにとても心の優しいライオンがいる」という事を耳にしました。
気になった金のライオンは街外れに向かい確認しに行きました。
そこにはフクロウの家を修理をして楽しげに会話をしているライオンがいました。
修理で汚れたモップのようなたてがみをしたライオンがそこにはいました。
修理が終えた頃に雨が降ってきました、雨にうたれて綺麗になったライオンのたてがみは美しい銀色に輝いていました。
「このままだとまずい。。」と思った金のライオンは良からぬ噂を立て始めます。
銀のライオンに殴られた・・・
銀のライオンがクマと取っ組み合いの喧嘩をしていた・・・
などなど事実にない事をペラペラと金のライオンは噂を流し始めます。
最初は住人たちは「あの銀のライオンがそんなことをするはずがない!」と思っていましたが、街のみんなが銀のライオンの良くない噂を聞いたというので
それが本当だと思うようになっていきました。確かめもせずに。。。
そして銀のライオンは自分の悪い噂を耳にするようになりましたが、苦笑いをしながら「誤解はいつか必ず解ける」と思っていました。
そして結局、仲間の推薦を受けていた銀のライオンではなく、立候補をした金のライオンが王様になってしまいました。
それからというもの私利私欲に走った金のライオンは金を使い、他国に無意味に戦争を仕掛けていき街はどんどん悪い方向に進んでいきました。
町の人々は「どうしてこうなってしまったんだろう」とつぶやきました。
フクロウは銀のライオンが王になっていればこんなことにはならなかった!と言いましたが街の仲間は
銀のライオンは危険だから気を付けてと仲間に知らせたかっただけだ・・・
というばかり。
そして金のライオンの暴走は続いていき荒れ果てた大地にはついに誰もいなくなってしまいました。
という話です。
この絵本では色んな事を考えさせてくれました。(そして絵もめっちゃいいんです。)
もちもん一番悪いのは金のライオンでしょう、でも他にはいないのかなと。
街の皆は確かめもせずに噂を事実だと思い込み広め、銀のライオンはいつか噂は静まるだろうと動かず。
人によって感じ方はそれぞれだとは思いますが、自分は仕事でも何も確かめずに動くことは改めてやめようと感じました。
読み終えてから表紙のキャッチコピーが考え深いものになっていきます。
「考えない、行動しない、という罪」
これがすべて作り話といいきれるだろうか?ーーーーーーーー
二番目の悪者についての紹介でした!!
では、また。