狩猟採集民の遺伝子

狩猟採集民の遺伝子

こんにちは、フジサキです。
心理学的な投稿は前にけっこう書いていましたが、それよりも深層心理の部分での投稿をしていこうと思います。
それは「狩猟採集民」についてです!

狩猟採集民の生活

今のように都市労働やオフィスワーカーとして日々の仕事をし始めたのは過去200年前からであります。
そのまた前の1万年間は、ほとんどの人類は農業をしたり、動物を飼育したりをして暮らしていました。
狩猟と採集の生活をして過ごした時間に比べるとこれらの時間はほんの一瞬に過ぎないです。

進化心理学においては社会的・心理学的特徴のほとんどは、農耕以前のこの長い狩猟と採取の時代に形成されていたと言われています。
自分たちの食習慣、争い、性行動はすべて狩猟採集民の遺伝子から形成されているとのことです!
たとえばぜんぜん体のためにならないにも関わらず、なぜ人は高カロリーのものを食べるのか?
今の時代のような豊かな時代に肥満の問題がありますが、肥満は発展途上国にも広まりつつある問題のようです。
なんでこんなに甘いものや脂肪の多い食事を食べてしまうのかは、祖先である狩猟採集民の生活を考えると、謎が解明されていきます!

狩猟採集民が暮らしていたサバンナや森では、カロリーの高い甘いものは希少で、食物は一般に不足していました。
三万年前の一般的な狩猟採集民が手にできる甘いものは一種類しかなく、それは熟れた果物だけだったようです。
もしその時代の人類が熟れた果物を見つけたら、近くに住んでいる動物たちに食べられる前に、その場で食べられるだけ食べるのが最も理にかなっていました。(冷蔵庫もありませんからね)
カロリーの高い食べ物を食べるという本能は、自分たちの遺伝子に深く刻み込まれているのです!
今現在の暮らしでは冷蔵庫の中に食べ物があふれて不自由がないかもしれないですが、DNAはいまだにサバンナにいると思っているようです、なので自分たちは冷蔵庫にアイスクリームの容器や唐揚げがあったりすると、全部なくなるまで口に運んで食べ、コーラで胃に流し込んでしまうのです!

食べ物以外でいうと、男性が狩りにでかけている時、女性は木の実などを採取していました。
木の実の色や形をよく観察し、その実が腐っていないか上質なものであるか形・大きさは良いかを判断して採取していました。
良くみて食べないと狩猟採集時代では死へと繋がりかねないためです!
その時代は字がかけなかったこともあり本のように知恵を溜めておくという習慣があまり無かったので、自分の直感での判断が必要となっていました。
なので女性の方が色を見る能力や観察眼が優れており発達したと一つの説として言われているそうです。

はい、今回は狩猟採集時代について書きました!
書き切れない内容が他にもかなりあるので、気になる方は引用元の本でも買って読んでみてください。

ではまたー

▼引用元の本
サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福