社会的証明の原理② ~私のマネをしなさい~

社会的証明の原理② ~私のマネをしなさい~

こんにちは、フジサキです。

前回の投稿に引き続き社会的証明の原理について書きます。

 

社会的証明の原理が働きやすいポイントがあります。

それは「類似性」です。自分と似ている人の行動を見ている時に最も効果がでます。

最近のテレビでは、一般人のような人、もしくはあまり有名ではない人のCMが増えているようです。(TVないので恐らく)

テレビマンは普通の人に売り込むには同じ普通の人が使っているという事を示せばいいという事を知っているそうです。

平均的な人の絶賛に、人は耳を傾けるものなのだそうです。

 

事例を紹介します。

息子に泳ぎを教えようとしているパパがいました。

毎年、人のいるプールで溺れて亡くなってしまう事故が増えていたためです。

ですが子供は浮き輪なしでは絶対にプールに入ろうとしなかったのです。

1、2ヶ月ほどなだめたりしながら、浮き輪をはずさせようとしてもダメでした。

救助員や水泳の指導員をした経験を持つ専属のコーチを雇ってみたのですが、これも失敗に終わりました。

息子は日帰りキャンプに行きました、その帰りに迎えに行った時に深いプールに飛び込む息子を目撃しました。

ヒヤッとしたようですが、息子はすいすいと泳いでいたようです。

パパは驚きながらもとても嬉しかったそうです。

そこで息子に「浮き輪なしで泳げるじゃないか!」というと「今日習ったんだ」と返ってきました。

「友達も3歳で僕も3歳。だから僕も浮き輪無しで泳げるってことでしょ?」と言ったのです。

パパは思いました、友達とプールで遊ばせているだけでよかったんだ、そうすればこんなに苦労せず労力も使わなかったなと。

ここでも類似性が働いています。

最も近くにいる同じ年齢の友達が泳げるようになっていた頃により、自分もできると思ったのです!

 

ウェルテル効果というものがあります。

これは文豪ゲーテが『若きウェルテルの悩み』という小説を書いたそうです。

若いウェルテルの自殺を題材にしたこの本はある影響を及ぼしました。

本は売れたのですが、ヨーロッパ中でウェルテルをまねて自殺をしていく人が増えたようです。

その影響があまりにも大きかったのでこの本は出版の停止にまでなったそうです。

 

今でも新聞に自殺のニュースが出た時に、その自殺をした人と同じ年齢や性別の人が自殺する割合が増えるそうです!!

自殺を考えている人の後押しになってしまっているようです。

 

はい。

今回も社会的証明の原理について書きました。

朝から暗い感じで申し訳なかったのですが、人間はまねるというところは最も効果的に作用しそうです。

フリマアプリ「メルカリ」でも最も売れているものがやはり売れているようです、やっぱりなんちゃらランキング1位とか言う煽りは鉄板で強いのも裏付けます。

またまた影響力の武器という本から抜粋しました。

前回投稿の社会的証明の原理①はこちらです。

 

では、また。